掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手のひらや足の裏に、膿をもった小さな水ぶくれが繰り返しできる慢性の皮膚疾患です。
光線療法(エキシマライト)や、2025年3月に承認されたオテズラなどの新しい治療薬も積極的に活用し、難症例にも対応していますのでお気軽にご相談下さい。
【新しい治療薬(オテズラ)について】
PDE4という酵素を阻害することで炎症を抑える薬で、1日2回の内服で膿疱の数や面積を減少させる効果があります。従来の治療で効果が不十分な中等症以上の患者様に使用が可能です。主な副作用は下痢、悪心、頭痛などで、その多くは治療開始初期にみられ、徐々に軽減します。
1.掌蹠膿疱症とは?
掌蹠膿疱症は、手のひら(手掌)や足の裏(足蹠)に、無菌性の膿疱が繰り返し現れる病気です。膿疱の中に細菌やウイルスがいるわけではなく、感染症ではないため、人にうつる病気ではありません。症状は良くなったり悪くなったりを繰り返し、長く続くことがあります。原因は一つではなく、免疫の働き、喫煙、扁桃炎・副鼻腔炎・歯周病などの慢性的な炎症が関係することがあります。
2.特徴的な症状
| 手のひら・足の裏 | 小さな膿疱や赤みが繰り返し出現します。皮むけ、かさぶた、角質の厚み、ひび割れを伴うことがあります。 |
|---|---|
| かゆみ・痛み | 膿疱が多い時期には、強いかゆみや痛みが出ることがあります。足裏に症状が強い場合は、歩行時に痛みを感じることもあります。 |
| 爪の変化 | 爪が白・黄色に濁る、厚くなる、変形する、表面がでこぼこするなどの変化がみられることがあります。 |
| 骨・関節の症状 | 一部の方では胸骨・鎖骨周辺や背骨、関節などに炎症が起こり、痛みや腫れを伴うことがあります。 |
3.当院の治療方法について
掌蹠膿疱症は、症状の強さや範囲、生活背景に合わせて治療を組み合わせ、症状をコントロールしながら継続して治療することが大切です。当院では、診察により症状を確認し、次のような治療を検討します。
- 外用薬:ステロイド外用薬や活性型ビタミンD3外用薬などを用い、皮膚の炎症や角化を抑えます。
- 光線療法(紫外線治療):症状や部位に応じて、エキシマライトを用いて炎症を抑える治療を行います。
- 内服治療:外用治療だけでは十分な改善が得られない場合などに、症状や全身状態を確認しながら内服治療を検討します。2025年3月に承認されたオテズラなどの新しい治療薬も積極的に活用し、難症例にも対応しています。
- 悪化因子への対応:喫煙習慣や扁桃炎・副鼻腔炎・歯周病などが関係している場合は、禁煙や他科での治療をご案内することがあります。
手のひら・足の裏に繰り返す膿疱や皮むけがある方、治りにくい「水虫」と思っている症状が続く方は、早めにご相談ください。








